AliExpressで見かけたピンヘッダが細ピンヘッダの代わりになるかと思ったけどならなかった話

1つ前のRaspberry Pi Pico 2の記事の派生話。

 

 

 

細ピンヘッダ

Raspberry Pi Pico 2にはGPIOが40本ありますが、この40本に普通のピンヘッダを付けるとブレッドボードに挿した後めっちゃ固くてとても抜きにくくなるので、秋月電子で売ってる細ピンヘッダを使ってます。

akizukidenshi.com

ピンの太さが、普通のピンヘッダが□0.64なところ細ピンヘッダは□0.5になってます。そのため普通のピンヘッダ前提のピンソケットに細ピンヘッダを挿すとゆるゆるという欠点も。

で、Pico2に細ピンヘッダ40本を使ったら所持数が尽きそうになったので、そこで「そういえばAliExpressに細ピンヘッダみたいなブレッドボード向きのピンヘッダとか無いんだろうか?」と思い検索してみました。

 

0.65mm×0.45mm?

そして見つけたのがこんな寸法図の商品。

このピンヘッダの図は、0.45mmと記載されてる向きを90°回転させると0.65mmと記載されてる向きになる、という図です。ということはピンの寸法が0.65mm×0.45mm。ピンソケットのピンにもこれと近い0.64mm×0.40mmの物があったりしますが、このピンヘッダとの重要な違いはその向き。

ブレッドボードの内部には板バネがあり、ピン等を横から挟んで固定します。

挿し込むものが太いほど強く挟まれて抜きにくい。
そして板バネが挟み込む方向はこうなっています。

板バネの形状のために導通方向に対して垂直方向から挟まれます、この図だと真ん中の部品エリア(導通方向が縦)なら横、左右から挟まれますね。

ブレッドボードを裏から見た&1つ板バネを外して置いてるこの写真だと構造がわかりやすい。

commons.wikimedia.org

Pico2に付けた連結ピンヘッダをブレッドボードの部品エリアに挿した場合、前出の寸法図で言うと挟まれる方向はこう。

0.65mmではなく0.45mmの幅の方が挟まれます。
対して連結ピンソケットだと0.64mmの方が挟まれます。0.64mmだと普通のピンヘッダと同じ。
こちらは0.64の物ではなく0.60ですがピンソケット寸法図の例。

これだと0.40mmではなく0.60mmの方が挟まれます。

 

幅が太いほど抜きにくいけど、あの商品の寸法図見ると挟まれるのは0.45mmの幅の方。ここがあの寸法図を見て「おっ」と思ったところです。これなら抜きやすさは細ピンヘッダ以上かもしれない。

 

ということで早速購入しました。そして到着。

うん?

普通のピンヘッダですね…。

上から見ても0.65×0.45の長方形というわけではなく、正方形です。恐らく0.65×0.65です。

何か間違えたかな、と思って寸法図見直し。


ん?

あ、あぁーっ!そういうこと!?拡大して見たらわかった!

0.65mmはピンの幅で、0.45mmはピンのの部分の幅!!前出のピンソケットみたいに向きによる幅の違いが書いてあるわけじゃない!

 

結論:寸法図見間違い。

 

 

0.5mm×0.5mm?

先程のピンヘッダを見つけた後もまだ探し続けていたんですが、こんな寸法のピンヘッダを発見。

はっきり□0.5と書いてます。勝ち確です。金メッキはされてませんが細ピンヘッダと同様の幅のピンを持つ商品を発見しました。

こちらも購入。そして到着。

うーん…

普通のピンヘッダですね…。

実は0.5mm²であってピンの幅は0.7mm、というオチも想像しましたが、0.7mmってわけでもなさそうです、多分0.64mmの製品と同じです。

 

結論:寸法図が間違い。

 

AliExpress!

 

 

最後に

どうしてもピンの挟まれる幅を細くしたいなら、連結ではない1x1のピンソケットを買って90°回転させて挿せば0.64mmではなく0.40mmの方で挟まれるなぁとも思ったんですが、販売されてるのは最低でも1x2からなんですよねー。1x1でブレッドボードにも挿せる長さのピンソケットは見つかりませんでした。そもそも0.40mmだと抜く時曲がっちゃいそうという心配もあるけど。

もー分割可能なピンソケット全部1個1個に分割する?そういや0.7mm×0.25mmのピンソケットとかもあるけど、0.25mmの方が挟まれるようにしたらめっちゃ抜きやすいんだろうか。