36人対戦スターソルジャーという企画でASGコンテストに応募した話(その1)

えー今回ブログに書く内容ですが、去年このようなコンテストがありまして。

 

game-creators.camp

 

80年代・90年代あたりのコナミのIP(ハドソンのIPも含む)を題材にしたゲーム企画コンテストです。アクション&シューティングゲームコンテストを略してASGコンテスト。

で、それにで36人対戦スターソルジャースターソルジャー発売から36年)という企画で応募した結果、ファイナリスト一歩手前で落選した話を書きます。審査は一次審査・二次審査2回・三次審査の4回だったので、決勝戦手前の3回戦で落ちたという感じでしょうか。

結果発表まで審査については書いてはいけない条件でしたが、コンテストの結果が出たようなのでブログに少しずつ書いていこうかと。そしてそれを書き終えたらゲーム機のコントローラーのボタン配置と決定ボタンの変遷の話のその5(最終回)を書くつもりです。このコンテストに参加しててそっちの更新が止まってた。

 

応募のきっかけ

応募しようと思った経緯ですが、まず元々スーパーマリオブラザーズ35の方式っていろんなゲームに応用できるなぁと思っていまして。

ちょっと審査時のプレゼンに使ったスライドの1ページを貼ります。

テトリス99の対戦システムを応用。他人は完全別画面で直接の介入はなく、倒した敵を送り合う形式。そしてそこに各種アイテムを使うという要素を追加。他人の画面はだいたい1秒ほど遅延して見えてて、結構ラグの余裕を確保しててる印象。

スーパーマリオ1という既存のゲームをそのまま持ってきて落ちものパズルの対戦形式に当てはめるという発想。他人は完全別画面で直接触れ合わないことでラグに強くなる(例えばスーパーマリオメーカー2の「みんなでバトル」は相手を踏めたり直接触れ合える&ネットコードがディレイ方式なため、通信状態が悪い人が混ざると全員ゲームがスローになって辛い)。

これはスーパーマリオ1だけじゃなくいろんなゲームをそのまま当てはめられるんじゃないか?と思っていたのが1つ。

そして次に題材にスターソルジャーを選んだ理由。

スターソルジャーといえば「連射」と「スコアアタック(2分・5分)」で、スコアアタックになるとパターン構築がメインになり、敵の出方を全て把握した上で先回りしていくことになります。

ここでまたスライドの1ページを。

パターンを構築していくことでアドリブ性はどんどん減っていきます(スターソルジャーの場合は手で連射という肉体的要素がランダムなゆらぎを生み少しアドリブ性が出ますが)。スコアアタック前、例えばクリアするまではアドリブの楽しみもあるのですが。

ここにスーパーマリオ35のような、倒した敵を送り合う&アイテム使うという要素を追加することで、何度でもアドリブ性が楽しめる・スコアアタックしない人も繰り返し遊べるスターソルジャーになるのではないかと。スコアアタックが前面に出がちなスターソルジャーの別の魅力を見せられるのではないかと。
空中の敵は1編隊を全滅させたらすぐ次の敵編隊が出てくる(素早く敵を倒すほど次の敵が早い段階で出てきて更に敵を多く倒して得点を稼げる、通称「早回し」)という仕様になっているので、敵出現タイミングが固定のSTGと違って展開が固定にならないのもアドリブ性を増加させるのにちょうどいい。

これがグラディウス(言うなれば地形横STG?)となると、クリアするまでの間もパターン構築が重要なゲームなのでこの形式にはあまり向いてない。

 

あと別の魅力という点では、個人的にトラップゾーンはもっと活かせるシステムなのではないかというのもありまして。

トラップゾーンは開発者が社長に突然言われて急遽1週間で入れた仕様らしく、そのせいか意図せず潜ってしまって邪魔扱いされたりと練りきれてないところがあります。潜る入り口を把握してないと勝手に潜ってしまう、かと言って入り口を把握するとずっと隠れて敵をやり過ごせるマップがあってクリアまでの難易度が低下しすぎる(”シューティング”なのに全然撃たず避けずにクリアできちゃう)。

でもこの防御システムって他の縦STGで見かけない斬新且つ興味深いシステムだと思っていて、ちゃんと意図的に使えるようにしたらもっと面白いんじゃないかと思っていまして。例えば入り口の可視化や、連射中は潜らないみたいな。

スーパーマリオ35は画面が敵だらけになるくらい敵を送りまくることができるのですが、敵だらけ弾だらけになった時こそこのトラップゾーンは有効なシステムになるであろうと。上手い人同士が対戦して敵の攻撃がどんどん激化した時に、上手く活用して危機を乗り越えることができる。

 

そんなこんなで、このようなコンセプトのゲーム作れるチャンス!?ということで応募するだけ応募してみようとなりました。

ただ、最初にこのコンテスト見かけた時に「今の技術・見た目でリメイクされたゲームが求められてるんだろうなー」と思ったので、ゲーム部分が見た目も音も完全にFC版スターソルジャーなこの企画は、応募しつつも正直「多分このコンテストで求められてるのはこういうのじゃないよな~」とも思っていました。

一次審査通った時のツイート、

喜ぶ前に驚いてるのは、まさか通るとは思っていなかったためです。

 

その2に続く。